新潟県糸魚川市の筒石漁港海岸に7日に漂着した大量のイワシについて、新潟県は13日飼料利用や焼却処分ができないものについては今後、海岸に埋め立て処分を行うと発表しました。

“漂着イワシ”は、7日午前9時に寄せられた「イワシが大量に打ち上げられている」という市民からの電話をうけて、新潟県の糸魚川地域振興局が確認をしたものです。糸魚川市の海岸にはおよそ250mにわたりイワシが漂着していて、2段3段と重なって打ち上げられている所もありました。

環境に悪影響の及ぶ恐れのある年度末の緊急事態に、新潟県では新たな予算を急遽確保。県から急ぎ委託を受けた民間会社が、8日からおよそ50人態勢の“手作業”で漂着イワシの回収作業を開始しました。

9日からは回収したイワシを現地から搬出。
新潟県では当初全てのイワシを焼却処分する方針でしたが、県外の飼料会社からの申し出をうけ大型の土のう用袋193袋分を12日までに引取ってもらい、8袋を焼却処分しました。

一方で、漂着イワシのほとんどは海岸からいったんは流出し、9日の朝にはまばらな状況になっていましたが、10日から11日にかけて再び大量のイワシの漂着が確認されており、現地ではまるで無間地獄かの様相を呈していました。

なお、新潟県は未処分の232袋分については、イワシの腐敗が進み悪臭も発生しているほか、砂による汚れで魚の状態が悪く、これ以上、飼料会社での引き取りは難しいとみています。
また、付着した砂により焼却炉を傷める危険性が高いことから焼却処分も困難なため、今後回収するものとあわせ糸魚川市の筒石漁港海岸内に埋め立て処分するとしています。