ウクライナ情勢による燃料費高騰などで電気料金が値上がり、毎月の請求額に驚く家庭が続出しています。
日本の製造業を支える町工場や、24時間電気を使用する医療機関からも悲鳴があがっています。現場を取材しました。

夕食に七輪を使う日も エアコン「10分でいい」

千葉県の自宅で、WEBデータ入力などの仕事を請け負う八島洋平さん(37)。デスクワークの傍ら…

千葉県在住 八島洋平さん
「運動しながら体を温めながら仕事をするというスタイルに変えることにしました。電気毛布だったり、あとはオイルヒーターもあるんですけど、今はそれを使うと電気代が上がってくるので」

八島さんは、これまで産業機器メーカーで、フルタイムで勤務していた。しかし、離婚後、2人の娘を育てるため退職。2022年からフリーランスとして働いている。だが、1月の収入は18万円。今は、勤めていたときの貯金を切り崩し、生活しているという。

八島さんは、電気代を節約するため床暖房を使用せず、エアコンもほとんど付けないという。

2児のシングルファーザー 八島洋平さん(37)
「耐え切れないときは(エアコンを)つけて、つけるのと一緒に、すぐにお休みタイマー30分をかける。もっと短くても我慢できる。(タイマーは)10分でいいです」

八島さんの1月の電気代は、1万1965円(前年同月 6990円)。2022年の同じ月に比べ、1.7倍になり、ガス代は1万4878円(前年同月 5644円)と約3倍に膨れあがった。

八島さん
「予想外ですね。こんなにかかるものだと思わなかった。食費・洋服代はケチれば結構安く済ませることもできるんですけど、電気・ガスは元々節約している意識はあったつもりでも、この金額なので。これ以上、何を節約できるのか」

八島さんは、子供達にも、節約を言い聞かせる毎日だという。

家族で家事を分担するのが八島家の決まり。小学2年生の長女(8)は、午後3時の帰宅後、すぐにトイレ掃除や部屋の片付けを行う。

エアコンと並んで、電力消費量が多いのが照明ともいわれている。

八島さん
「電気消してきた?」

長女(8)
「うん本当」

八島さん
「電気消し忘れたら、みんなで注意しあうんだよね」

長女(8)
「電気代が高いって教えてもらった」