元慰安婦の支援団体への補助金を不正に受け取ったとする詐欺などの罪に問われた韓国の現職国会議員に対し、韓国の裁判所は起訴内容の大半を無罪とし、日本円でおよそ150万円の罰金刑のみを言い渡しました。

元慰安婦支援団体の前代表・尹美香被告
「検察の無理な起訴はほとんど無罪であることが判明しました」

元慰安婦の支援団体「正義記憶連帯」の前代表で現職国会議員の尹美香被告は、うその申請で団体への補助金を受け取ったり寄付金などを個人的に流用したりしたとして、詐欺や業務上横領などの罪に問われていました。

ソウル西部地裁は10日の判決公判で、検察が起訴した内容についてほとんどを「証明する証拠がない」などとし、無罪と判断。

支援団体の前身にあたる団体の口座に保管されていた、日本円でおよそ170万円を私的に流用したという一部の業務上横領罪のみを認定し、尹美香被告におよそ150万円の罰金刑を言い渡しました。

検察は、控訴するか検討中だとしています。