トルコ南部と隣国シリアを襲った大地震。発生から生存率が大幅に下がるとされる72時間が経過し、死者数は1万7千人を超えました。日本では支援の輪が広がっています。12年前、東日本大震災でトルコから救助隊の派遣を受けた宮城県七ヶ浜町や東京都内の施設で募金箱が設置され、多くの人が訪れています。

がれきに埋まった女性…守るようにかばわれていた赤ちゃんの命は…

震源から近い、トルコのカフラマンマラシュで男性が握っていたのは…

がれきの下で亡くなった娘の手です。座ったまま、その手を放すことができずにいました。

夜、トルコの倒壊した建物の前では、たき火を囲み、暖をとる住民たちの姿が。

その多くは行方不明になっている家族の帰りを待っています。

女性「(涙声で)両親と兄弟ががれきの下に埋まっています。ただ待つだけです…これまで何の情報もありません」

シリアで捜索にあたる救助隊の様子を撮影したSNS動画には…

救助隊「誰かいますか」

人の声が聞こえた先に向かうと、そこにはがれきに埋まった女性が。

女性は“赤ちゃん”を守るように、覆い被さっていました。そして…

赤ちゃんは生きていました!

トルコ南部と隣国シリアを襲った大地震。
懸命な救助活動が行われていますが、2月9日時点で死者は1万7000人を超えました。

9日、日本時間の午前10時すぎには、発生から生存率が大幅に下がるとされる72時間が経過。

現場では緊張が高まっていますが、被災の範囲が広いうえ、厳しい寒さで救助活動は難航しています。