世界的に注目を集める謎のアーティスト、バンクシーの版画作品が愛媛にやって来ました。
戦争や人種差別、虐待など社会を取り巻く様々な問題に、アートを通じてバンクシーが投げかけるメッセージとは?
無邪気に駆け抜ける子どもたち。
防弾チョッキは、不安に満ちた現代社会を風刺しています。
こちらの男性が、戦地で投げるのは火炎瓶…ではなく、花束。
元の作品は、紛争地帯で壁に描かれたものだといいます。
世界各地でゲリラ的に作品を残す事で知られるイギリス出身の覆面アーティスト、バンクシー。
その版画作品およそ50点を展示・販売する催しが、松前町のエミフルMASAKIで9日スタートしました。
サロン・ド・ヴェール代表取締役・行方憲一さん
「風船に夢と希望と愛が込められている。少女が手を伸ばして必ず夢を掴むんだ、愛は届くんだ、そういう我々に対する元気をつける勇気を付けるシンプルな作品なんですけど素晴らしいメッセージがこの作品にはこもっている」
バンクシー作品には戦争反対を訴えるものも多くあります。
戦地に赴いた兵士が、上官の目を盗みながら描いているのは、平和のシンボルマークです。
行方さん
「兵士たちは心から戦争に反対している、戦争したくない言葉では反対と言えないものだから行動で表す。その行動が絵を描くこと」
会場には、コロナ禍で描かれた作品のアートポスターも。
原画はオークションで25億円余りで落札され、全額イギリスの医療機関に寄付されたというこの作品。
医療従事者に対する敬意が込めらています。
ところで、人気の高さから偽物も多く出回っているというバンクシー作品。
今回の展示作品には全て、複製が公式に認められたイギリスの工房「WCP」のロゴとシリアルナンバーが入っています。
主催する行方さんは、今この時代にこそ、バンクシーが一貫して発信し続けてきた思いを受け止めてほしいと話します。
行方さん
「文明が発達して豊かな生活をしているけど、実際は核兵器を作ったり戦争が絶えない、暴力が絶えないそう言ったことに対するメッセージをバンクシーが作品を通じて皆さんに訴えかけている。是非ご覧いただきたい」
この版画展は、2月14日までエミフルMASAKIで開かれています。
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