NTTの島田社長は、食料問題や環境問題の解決に向けて、ゲノム編集技術を使って魚の食べられる部分を増やすなどの品種改良を手がけるベンチャー企業と新会社を設立すると発表しました。

NTTは傘下の研究所で、ゲノム編集と呼ばれる特定の遺伝子(DNA)配列を切断する技術で従来よりも1.5倍程度、二酸化酸素を吸収する藻類の研究開発を行っています。

日本電信電話 島田明社長
「NTTの研究所の技術は藻類のゲノム編集技術を持っています。それからリージョナルフィッシュは、魚介類を成長させるゲノム編集の技術を持ってまして。合弁会社を2023年度上半期を目途に設立し、さまざまな社会課題の解決に貢献してまいりたいと考えています」

NTTの島田社長はこのように述べ、ゲノム編集によってトラフグやマダイなど魚の可食部を大きく増やす品種改良技術を持つベンチャー企業「リージョナルフィッシュ」と今年の上半期にも合弁会社を立ち上げると発表しました。

NTTが開発した二酸化炭素を多く吸収する藻類を品種改良した魚に食べさせたり、NTTの持つスマート養殖の技術を共有したりして、世界的な食料不足や環境問題の解決につなげたい考えです。