NTTの島田社長は、食料問題や環境問題の解決に向けて、ゲノム編集技術を使って魚の食べられる部分を増やすなどの品種改良を手がけるベンチャー企業と新会社を設立すると発表しました。
NTTは傘下の研究所で、ゲノム編集と呼ばれる特定の遺伝子(DNA)配列を切断する技術で従来よりも1.5倍程度、二酸化酸素を吸収する藻類の研究開発を行っています。
日本電信電話 島田明社長
「NTTの研究所の技術は藻類のゲノム編集技術を持っています。それからリージョナルフィッシュは、魚介類を成長させるゲノム編集の技術を持ってまして。合弁会社を2023年度上半期を目途に設立し、さまざまな社会課題の解決に貢献してまいりたいと考えています」
NTTの島田社長はこのように述べ、ゲノム編集によってトラフグやマダイなど魚の可食部を大きく増やす品種改良技術を持つベンチャー企業「リージョナルフィッシュ」と今年の上半期にも合弁会社を立ち上げると発表しました。
NTTが開発した二酸化炭素を多く吸収する藻類を品種改良した魚に食べさせたり、NTTの持つスマート養殖の技術を共有したりして、世界的な食料不足や環境問題の解決につなげたい考えです。
注目の記事
「やっと技術が認められた」従業員約70人の町工場が開発 量産可能な最高水準の緩み止め性能のボルト 【苦節21年の道のり 開発編】

“ポンコツ一家”で過ごした5年間 認知症の母と一発屋芸人 にしおかすみこさんが語る「ダメと言わない」介護【前編】

「下請け」は"NGワード" 法改正で消える暗黙の上下関係 フリーランスも保護【2026年から変わること】

パンや味噌汁でもアルコールを検知してしまう?飲酒してなくても摘発されてしまうのか 警察に聞いてみた

【実録・詐欺犯VS警察官】 詐欺電話を受けたのは“本物の警察官”「信号検査・逮捕令状・強制捜査」次々に出る専門用語…人々が騙される巧妙な手口を公開

3年で20本が切断…台湾「海底ケーブル」が直面する脅威と中国の影 最前線・沿岸警備隊パトロールに日本メディア初密着【後編】









