長野県内で唯一、美術科があるエクセラン高校の卒業制作展が松本市で開かれています。

松本市美術館で始まった卒業制作展。

エクセラン高校の美術科で学んできた3年生11人の絵画や彫刻、空間芸術などの作品44点が展示されています。

元島未来さんの油絵「15:06」は、幼いころ遊んだ天竜川の川岸に西日が当たっている情景を光と影のコントラストで描きました。

「崖にめり込んでいる木とか、ここから出ている木とかそこが気に入っているポイントなので見てほしい、画力上がったし、美術って楽しいと気付いた」

元島さんの三つ子の兄・旭さん、卒業制作では、2か月半をかけて彫刻を仕上げました。

「これは僕のおじいさんの彫刻です、少しの調整で笑顔になりすぎたり硬くなりすぎたり表情で雰囲気もだいぶ変わってくるので難しいです」

美術部の部長も務めた久保田陽鞠さんは絵画や彫刻など多彩な作品を展示しました。

将来、水族館で働きたいという夢を描いた日本画の「紺碧の水脈」。

「黒い炭を使っているが奥の背景に小さい生き物、微生物がいてそういう物を見ていただければ」

3年間で磨いてきた感性や培った技術をいかんなく発揮した作品の数々。
エクセラン高校美術科の卒業制作展は12日まで開かれています。