大間産クロマグロの漁獲量を報告しなかったとして水産会社の社長2人が逮捕された事件についてです。水産会社と取り引きした漁業者は「生活が厳しかった」などとして漁獲を報告せずに販売していたことが捜査関係者への取材でわかりました。

逮捕・送検されたのは、いずれも青森県大間町の水産会社の社長、新田忠明(にった・ただあき)容疑者と佐々木一美(ささき・かずみ)容疑者で2021年、クロマグロ18トンの漁獲を青森県へ報告しなかった疑いがもたれています。

クロマグロは2018年から資源保護のため漁獲枠が設定されていて、大間漁協は漁業者1人ずつに枠をふり分けています。捜査関係者によりますと、昨年度は漁業者22人が新田容疑者ら2人の水産会社と取り引きしていて、なかには、自身にわりあてられた漁獲枠だけで生活することが厳しかったなどとして漁獲を報告せずに販売したということです。