部活動の地域移行について検討する会議が開かれ、去年12月の国のガイドラインに基づき、高知県は地域の実情に応じた部活動の移行を進めていく方針を示しました。
国は当初、来年度から3年間で休日の部活動を地域に完全移行する目標を掲げていました。しかし、自治体から「3年後の移行達成は現実的に難しい」などの意見が相次いだことから去年12月に示されたガイドラインでは移行時期を示さず、「地域の実情に合わせて可能な限り早期に実現を目指す」と方針を転換しています。
8日開かれた検討会議ではこの国の方針を踏まえ、県としても移行時期を示さず今後、地域の取り組みを踏まえたうえで推進計画の策定などを進めていく方針を確認しました。
(高知県教育委員会 長岡幹泰 教育長)
「地域によって課題が違っているので、地域の課題に合わせて解決策を見つけていきたいと考えている」
また、会議では、部活動の地域移行に合わせ県中学校体育連盟が来年度から地域のスポーツクラブにも主催大会への参加を認めるため規定を変更したことを明らかにしました。ただし、部活動から移行した地域スポーツクラブで、中学校体育連盟へのクラブ登録などが必要です。