長野県内の産学官が連携して開発した救命救急用の医療器具が、北アルプス広域消防本部に贈られました。

寄贈されたのは救命救急用の器具5セットで、骨折した箇所などを固定するギプスのような役割を果たします。

けがをした部分に巻き付け空気を抜くと固定される仕組みですが、現在県内で使われている同様の器具のほとんどが欧米製で、素材が硬く長さが1メートルあり日本人には大きすぎるなどの課題がありました。

そこで、山岳遭難による救命救急活動も多い北アルプス広域消防本部からの依頼を受け、信州大学と家庭用の健康器具を製造する長野市の企業が開発。

しなやかな素材で、軽く大人から子どもまで対応できるサイズの器具を作りました。

今後、全国の救急車への搭載を目指していくということです。