昨年度、福島県内で確認された高齢者の虐待件数は310件で、調査が始まった2006年度以降、3番目に多かったことが分かりました。

県によりますと、65歳以上の高齢者への虐待に関する通報や届け出は昨年度、547件あり、このうち310件で虐待の事実が認められました。これは、調査が始まった2006年度以降3番目に多い件数です。

このうち施設の職員などによる虐待は8件で、97%にあたる302件は一緒に暮らす家族や親族からの虐待でした。

虐待の内容については、暴力などの「身体的虐待」が194件と最も多く、次いで暴言などの「心理的虐待」が130件、おむつを替えないなどの「介護放棄」が73件でした。

県は「虐待に至ってしまう前に県や自治体の相談窓口に連絡してほしい」と呼びかけています。