冬の高原をリゾート地として盛り上げていこうと長野県諏訪市であるイベントが開かれました。
テーマは「♪い~ぬは喜び、庭かけ回り」です!

霧ケ峰高原の陸上競技場に設けられた雪上コース。
走っているのは「人」、ではなく…「犬」!

地元の「霧ケ峰ドッグ倶楽部」が「霧ケ峰を愛犬家が集う聖地にしたい」と、ドッグスポーツの普及に取り組んでいる群馬県の企業とタッグを組んで初めて「犬ぞりレース」を企画しました。

(ドグタウン工房・平井寧代表)「霧ヶ峰は僕が日本中いろんなとこでやってるけれども、奇跡の場所かもしれないですね、雪質が素晴らしいしかもここって高原で平らなところは結構続いてるんですよね、こういった場所もほとんどないんですよ」
コースは直線の60mから林間を走る1500mまででそれぞれ1頭引き、2頭引き、頭数無制限とレベルにあった種目が用意されました。
犬が引っ張るそりは子どもが雪遊びで乗るそりとは少し違います。
長さ2mから2.5mほどの滑走板=ランナーが2本ついた専用のそりです。
会場には全国から延べ200組、300頭の犬が集結!
その中に、大きな犬を連れた夫婦を見つけました。

千葉県から参加の大塚さん夫妻は犬ぞりデビューの「くう」と300mのクラスに出場します。
(千葉県・大塚啓さん)「アラスカの犬でそりを引いていたのでせっかくだから雪遊び行こうかと(出来る?)多分無理かな」

こちらは…。
(埼玉県・清水千春さん)「10頭連れてきました走りたくて吠えてます」
埼玉県でドッグトレーニングの店を開いている清水千春さん。
店の生徒さんたちと参加です。
「もう10歳なんですけど優秀なので走ってくれるかと、あの子が初心者なので先導してくれて教えてあげるレースをするので速いと思う」
平坦な雪原を1周する300mのコース。
まずは、千葉県から参加のアメリカンマラミュートの空と大塚さん。
元気に飛び出したものの、観客に気を取られてしまってなかなか前に進みません。
それでも、大塚さんと一緒に走りながらゴールを目指しました。
(大塚隆一さん)「ボロボロですけど楽しんで走れたのでOKですまたいろいろな形でスノースポーツ楽しんでいきたいと思います、犬と一緒に」
続いて、10頭の精鋭たちを連れて参加したドッグトレーナーの清水さんチーム。
スタートの合図とともに勢いよく駆け出します。
しかし!勢いあまってプレーヤーが転倒しそうに。
3頭の息はぴったりで一度も止まることなくゴールを駆け抜けました。

(埼玉県・井内芽里さん)「私こけそうになりまして、何とか踏みとどまって、みんなが頑張れって言ってくれたのが救いですすごい気持ちが高揚して大人になってもこんな興奮が得られるのかと思って、やっぱ犬と一緒に走るから一体感があるというか」
人と犬が心を通わせ、一体となって雪の上を疾走する「犬ぞりレース」
関係者は2024年以降も開催を予定。
「霧ケ峰高原の冬の恒例イベントに!」と期待を寄せています。

(ドグタウン工房・平井寧代表)「大事なのはゴールすること、自分の愛犬とゴールする体験がみんなに喜びを与える、犬が嬉しそうにゴールしますよね、それがこのスポーツの一番の魅力だなと思いますね」