官民を挙げた、国産初の小型ジェット旅客機プロジェクトが事実上の撤退です。三菱重工業は「スペースジェット」の事業の開発を中止すると発表しました。
三菱重工業 泉澤清次社長
「本プロジェクトに関しましては、多くの皆様からご期待、ご支援をいただいていましたが、今般、開発中止の判断に至りましたこと、大変残念であります」
三菱重工業が事実上の撤退を発表した国産初の小型ジェット旅客機「三菱スペースジェット」事業は、15年前に事業化を決定。「MRJ=三菱リージョナルジェット」の名称で開発が始まり、経産省からおよそ500億円の支援を受け、ANAや日本航空などからおよそ270機を受注していました。
しかし、航空機開発の知見不足などで6回も納期を延長するなど、トラブルが相次ぎました。
撤退の理由として、▼継続にはさらに巨額の資金が必要なことや、▼現在の市場環境では事業性が見通せないことなどを挙げています。
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