アメリカでの心臓移植手術を終えた長野県佐久市の小学生・ゆうちゃんについて、「救う会」は医療費の支払いがすべて終わったことを報告しました。

「ゆうちゃんを救う会」は佐久市で会見を開き、募金活動のお礼と医療費の支払いが完了したことを報告しました。
心臓の難病、拘束型心筋症を患っていた佐久市の小学5年生・中澤維斗(なかざわ・ゆうと)くん。
アメリカでの心臓移植をするのため、およそ2か月半の募金活動で、総額2億5000万円余りを集め、2022年2月に渡米。
途中、補助人工心臓を装着する追加手術を経て、8か月後の去年11月に心臓移植手術を終えました。


救う会によりますと、渡米前と2022年8月に前払い金としておよそ2億1000万円余りを支払いましたが、追加で行った手術などにより、追加の費用が3億円以上必要とされていました。
その後、病院側との交渉で費用が大幅に減額され、1月、およそ1800万円を追加で支払ったことで、全ての医療費の支払いが終了したということです。
募金で集まった余剰金の扱いは未定で、最終的に支払った金額については1年後を目安に最終会計報告で公表するとしています。
会見でゆうちゃんの母・加代(かよ)さんは「兄弟で当たり前の日常を送ることができることがどれほど尊いものか実感している、いただいた命を大切に育てていきたい」などと涙ながらに話し、改めて感謝を述べました。
ゆうちゃんは現在、定期的に通院、検査入院を行い、学校生活に戻れるよう準備を進めているということです。