撃墜したものの…「スパイ活動を許してしまった」とバイデン大統領にも批判
アメリカは、当初から「偵察用の気球」だと主張していました。
バイデン大統領
「水曜日(1日)に気球の報告を受けた際に、国防総省に撃墜を命じた」
気球についての報告を受けた時点で、撃墜を命じたとするバイデン大統領。
破片が広範囲に散らばり、市民に危険が及ぶ恐れがあるのとの判断から、気球が海に出たタイミングでの撃墜に至りました。
撃墜が遅れたことに野党・共和党からは・・・

共和党・クルーズ上院議員
「中国がアメリカ上空でスパイ活動を行うのを大統領は1週間も許してしまった。今回の事態は、習(主席)と中国政府に対する弱さを示すものだ」
気球に対するアメリカ、中国の反応について、外交・安全保障問題に詳しい専門家は双方が“引くに引けない状況”に陥っていると指摘します。
笹川平和財団 小原凡司 上席研究員
「今回の気球の発見は最初は民間人がビデオ等で撮って、それを今度はテレビ局が流してこの問題がクローズアップされたので政権が認めた、という順番ですから。国内でこれだけ話題になると対応せざるを得なかったという事情があると思います」
「中国としては故意にではなく“事故で流れてしまったんだ”という言い方をしていますけれども、アメリカが撃墜をした強硬な手段に出たということでこれも反発せざるを得ないという状況なんだと思います」

こうした状況の中、中国・気象局トップの庄国泰局長が異動になっていたことが分かりました。
アメリカ上空での中国の気球の飛行が表沙汰になった直後で、“この問題の責任をとらされたのでは”との憶測を呼んでいます。














