事件のあった8月11日
母の初盆の法要を迎えるにあたり、兄とその妻が墓参りに向かいました。弁護士から男に「兄と兄の妻から、実家にある位はいなどを取りに行ってよいか確認が来ている」と電話で連絡がありました。いまさら位はいを取りに行きたい-兄の態度に男は腹をたて、殺害を決意します。
男は実家から、刃渡り20センチほどの包丁を持ちだすと、兄たちがいる空き地に向かい、兄の左胸を包丁で突き刺しました。近くにとまっていた乗用車から、兄の妻が降りたことを確認すると、兄の妻の左胸を包丁で1回突き刺しました。その後、男は兄のもとへと戻り、胸のあたりを4回以上突き刺したということです。現場は母親の墓近くでした。
悲鳴を聞いて駆けつけた人に、男は「自分が刺した。警察や消防を呼べ」などと話し、警察官が到着するまでとどまっていたといいます。
男は「兄を殺したことは間違いないが、兄の妻を殺すつもりはなかった」と起訴内容を一部否認。男は公判中、何度も独り言を言って裁判長から注意を受けると「死刑で十分なんだよ」「こんな弁護士じゃ話しにならないよ」などと言い放ちました。
弁護側は、男が現場に駆けつけた人に自分が刺したことなどを話したことから自首が成立すると主張しました。この事件は裁判員裁判で審理され、判決は2月24日に言い渡される予定です。














