インバウンド観光の本格再開に向け、期待が高まります。愛媛県の松山空港と台北を結ぶ直行便が4日、3年ぶりに運航され、台湾から大勢の観光客が愛媛にやってきました。

4日の松山空港。
国際線の出発ロビーには、久しぶりの海外旅行に向かう人たちで長い列ができました。

エバー航空の松山‐台北線は、新型コロナの影響で定期便の運休が続いていますが、水際対策の緩和などを受け、今回、チャーター便が運航されました。

旅行へ「行く」人もいれば、「来る」人もいます。

この日、松山空港に降り立ったのは、台湾からの観光客およそ180人。
県職員らよる厚い出迎えを受けます。

 (台湾からの観光客)
「とてもワクワクしている。この土地ならではの美味しい食べものやきれいな景色を楽しみにしている」
「日本旅行は慣れているが(初めて来る)四国という土地を楽しみにしている。ここは温泉が有名と聞いているのでそれも楽しみ」

(愛媛県観光国際課 航空政策室松浦和仁室長)
「引き続きチャーター便を継続していって相互の交流を加速して、1日も早い定期便の再開に繋げたいと考えている」

台湾からの観光客は県内各地を巡る4泊5日のツアーに出発。

一行がまず訪れたのは松山城。
こちらでは松山の景色を一望できる天守からの眺めを堪能しました。

城の広場で女性たちが味わっていたのは愛媛のイヨカンを使ったアイスクリームです。

(女性2人組)
「おいしい。ミカンの皮が入っていて風味を感じる」

愛媛ならではの歴史と味を満喫したようです。

そして初日の締めくくりに道後温泉を訪れました。

観光客は1時間ほど温泉街を散策し、記念撮影をしたりお土産を買ったりして楽しみました。

コロナ禍で遠のいていた外国人観光客の賑やかな声が道後の街に響きました。

インバウンドの本格再開に向けて、ホテルの期待も高まっています。

奥道後壱湯の守では来月下旬から4月上旬にかけて、台湾や韓国などからおよそ1000人の予約が入っていて、コロナ禍前の同じ時期と比べ、半数ほどの外国人観光客が訪れる見込みです。