福島県いわき市勿来町で85歳の女性が殺害された強盗殺人事件。女性は、鈍器のようなもので背後から頭を複数回殴られたとみられています。
同じいわき南警察署の管内では、1月、高齢の男性が殺害される事件が起きたばかりで、住民に不安が広がっています。
関根佑記者「いわき市勿来町の住宅で高齢の女性が倒れているのが見つかりました。現在警察が現場検証を進めています。」
2月3日の午後7時すぎ。いわき市勿来町の住宅で、この家に住む小松ヤス子さん(85)が血を流して倒れているのを訪ねてきた長男が見つけました。
小松さんは、玄関近くの廊下でうつ伏せの状態で倒れていて、まもなく死亡が確認されました。室内のタンスやクローゼットが物色された跡があったということです。
警察は強盗殺人事件として捜査本部を設置しました。司法解剖の結果、小松さんは頭蓋骨が折れていて、鈍器のようなもので頭を複数回殴られたとみられています。
小松さんについて、近所の人は・・・。
近所の人「物静かな感じの人。挨拶してもニコニコして挨拶してくれるおばあちゃんだった」
数年前に夫を亡くし、一人暮らしだった小松さん。親戚は小松さんがアパートなどの不動産を所有していたといいます。
小松さんの親戚「アパート何軒かあると思う。それとあそこの広いご自宅。(アパートなどの資産は)持っていたが、そういうことでトラブルとかは聞いたことがない」
これまでの警察への取材で、小松さんが最後に確認されたのは、3日の正午ごろ。現場近くの防犯カメラに自宅に向かって歩く姿が映っていました。
遺体は、後頭部から側頭部にかけて傷が集中していたことから、小松さんは背後から犯人に襲われた可能性があるということです。
同じいわき南警察署の管内では、1月にも、高齢の男性が殺害される事件が起きたばかりでした。
小松さんの親戚「こんな田舎のところまでそういうことが来ているので、今やっぱり強盗が多いので殺されちゃうのがやっぱり怖い」
捜査本部では、小松さんが3日の昼ごろから遺体が発見される午後7時すぎまでのあいだに殺害されたとみて捜査しています。
捜査本部では、全国で相次ぐ広域強盗事件との関連は今のところ確認されていないとしています。