運用開始まで1年に迫った仙台市内の次世代放射光施設「NanoTerasu(ナノテラス)」について、宮城県や東北大学などが新たに協議会を設立し、地元企業に利用を呼びかけていくことになりました。
村井知事:「多くの地域企業の皆さまに本施設の有用性をご理解いただき、活用してもらうことが重要」

設立されたのは「NanoTerasu利用推進協議会」で、東北・新潟の自治体や大学、経済団体で組織されています。

これまでは主に施設誘致のため連携してきましたが、運用開始まであと1年となる中、新たに協議会をつくり、情報発信に力を入れることになりました。今後、地元企業向けのセミナーを開催するなどして施設の魅力や特徴を伝えていくということです。
東北大学 大野英男学長:「試しに使ってみることもできる皆さんが使いやすい敷居を下げる仕組みをいれてあるので、ぜひ地元の皆さんに積極的に利用してもらいたい」

東北大学の青葉山新キャンパスで整備が進む次世代放射光施設「NanoTerasu」は、あらゆる物質を原子や分子のレベルで解析できる世界最先端の研究施設で、2024年度の運用開始が予定されています。