セレッソ大阪に完全移籍することが決まった元日本代表MF香川真司(33)が5日、都内で加入記者会見に出席し「もっと飛躍、成長していきたい」と意気込みを語った。背番号は「8」に決まった。

ドイツのドルトムントをはじめヨーロッパ6か国でプレーしてきた香川は、1月末でシント=トロイデンVV(ベルギー1部)を退団し古巣に復帰。約12年半ぶりにJリーグでプレーすることとなった。

濃紺のスーツで登場した香川は、会見冒頭で「短い時間ですが自分の思いをお話しできたらと思います」と挨拶。復帰の理由として「22年のW杯が終わり、そこまではヨーロッパでプレーすると決めていて、そのあとは自分がどう感じるかを大事にしていた。その先は考えていなく、そのタイミングで手術やリハビリなどもあったので考えながら、このタイミングがベストだなと決断しました」と話した。

「年齢は関係ないっていうのはサッカー界のなかではすごく感じてるところではあるので、だからこそ自分はここからもっと飛躍したいですし、成長していきたいという気持ちが非常に強いので、それを日々のトレーニングの中で一緒に高め合いながら、成長していければいいなと思っています」とさらなる進化を誓った。

背番号「8」をつけることについて「セレッソの8番は歴史のある、森島さんが背負っていて、このタイミングで背負わせていただけるのは光栄なこと。その意味は理解しているので、戦えることを喜びに変えるだけかな」と語った。

森島寛晃社長(50)は「何よりもピッチに立って、チームを勝たせ、それに向かってやっていく姿っていうのがチームみんなにもそうですし、Jリーグ全体にその姿をしっかり示してくれると思っています」と期待を寄せた。

香川は今年の目標として「今年は去年より良い成績を残せると信じている。チームとして飛躍していけるように、今年の1年は重要なシーズン。タフな戦いになると思うので1年を見越して準備をしていきたい。年齢問わずもっともっと成長していきたい」と意気込み、(希望の)ポジションについては「意識はしていない。監督が求めるポジションで準備していきたい」とした。

■香川真司(かがわ・しんじ)1989年3月17日生まれ、兵庫県神戸市出身。
06年1月に高校2年生でセレッソ大阪に入団し、07年にJ2でデビュー。08年5月のキリンカップでA代表デビュー。10年7月にブンデスリーガのドルトムントへ移籍。12年6月にプレミアリーグのマンチェスターUに移籍し、チームのリーグ優勝に貢献。14年夏にドルトムントに復帰すると、19年1月にトルコ1部のベシクタシュに半年の期限付きで移籍し、同年8月にスペイン2部サラゴサに完全移籍。21年1月にはギリシャのPAOK、22年1月にベルギー1部・シントトロイデンに加入。FIFAワールドカップは14年ブラジル大会、18年ロシア大会に出場。