横浜港に停泊した大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で、新型コロナの集団感染が発生してからきょうで3年になります。当時の乗客らが横浜港で追悼集会を開き、「事故を検証する必要がある」と訴えました。

3年前のきょう、横浜港に停泊していた「ダイヤモンド・プリンセス」では「再検疫」の船内アナウンスが流れ、乗客たちは新型コロナの感染が船内で拡大していることを知らされました。

その後、乗客乗員3711人のうち712人の感染が判明し、14人が死亡しました。その後、乗客たちは「全国連絡会」を結成し、集団感染の真相の究明と検証を、国や船の運航会社に求めてきました。

新型コロナ感染症の流行のため、去年はオンラインで追悼集会が行われましたが、きょう初めて、横浜港で当時の乗客などおよそ30人が集まって「追悼の集い」を行い、黙祷を捧げたあと、海に献花を行いました。

当時の乗客
「二度とこのような悲劇を起こしてはならない。検証することが追悼になる」

連絡会は「誰かに責任を負わせるのではなく、何が必要なのか明らかにするため、今後も国や船の運航会社に働きかけていく」としています。