卒業式でのマスクの着用をめぐり、永岡文部科学大臣は国会で「マスクを外すと家庭で決めた人は、外しての参加になろうかと思う」と答弁しました。

しかし、その後、一転して“現時点では決まっていない”と釈明するなど波紋が広まっています。

卒業式の子どもと保護者の記念写真 マスクすべき? 外すべき?

2月2日の衆議院予算委員会。

立憲民主党 柚木道義 衆議院議員
「私も、娘が小学校をことし卒業。卒業式の案内が来ましたが、保護者・児童で写真撮影があるわけですね。マスクどうなの、と」

これに、永岡桂子大臣は…

永岡桂子 文部科学大臣
「卒業式にマスクを着用するかどうか、現場での教師の責任とならないようにと。確かに私もそう考えております。個人というよりも、家庭での議論というのが、非常に大きな要素を占めると思っております」

卒業式のマスク着用について「家庭での議論が大きな要素」と答弁。

柚木道義 議員
「卒業式に、子どもたち、学生さんたち、保護者も含めて、マスクを外して参加・出席できる可能性があるということでいいですか?」

永岡桂子 大臣
「マスクをしなければ出席したくないというお子さんはマスクをして、そしてマスクは外して行きますと、ご家庭で決められた方はマスクを外しての参加、となろうかと思っております

“家庭で決めれば、マスクを外しての参加も可能”との認識を示しました。

中学3年生「いまさら外すと、誰?ってなっちゃうんで、気まずくなっちゃうんで、マスクは着けたいです」

中学生2年生「卒業式って最後だから、親にも顔を見せてあげたいなって気持ちがある。一生残るものだし」

しかし同日、永岡大臣による臨時会見が開かれ…

永岡桂子 大臣
「現時点で、卒業式のマスクの取り扱いにつきまして“決めたという事実はございません”

「答弁が誤解されている」などと釈明しました。