若者や著名人などの間で、人気沸騰中の「サウナ」をテーマに、浜松市の大学生が新聞の記事を作っています。「若者が読みたい新聞記事」を取材・執筆するプロジェクトへの挑戦です。

浜松市内にあるサウナや岩盤浴などが自慢のスーパー銭湯です。1月30日、サウナが大好きという静岡文化芸術大学3年生の須佐寛太さんが取材に訪れました。

<須佐さんと支配人>
「お待ちしておりました。江口と申します。よろしくお願いします」

須佐さんなど11人の学生は若者が読みたい記事を取材、執筆し新聞に掲載する静岡新聞と中日新聞の連携プロジェクトに参加しています。取材を前に大学で行った取材テーマの発表会です。

<静岡文化芸術大3年 須佐寛太さん>
「昨今のサウナブームとか、後は高齢者と若者をつなぎ合わせている一つのコンテンツとしても、サウナは一つテーマとして有効なものなんじゃないかと感じました」

若手の新聞記者も参加し、学生に実践的なアドバイスを送りました。

<中日新聞 木谷孝洋記者>
「本当に電気代が高くなっているのか、LEDに代わっているのか、そこだけおさえれば記事になるんじゃないかな」

こうしたアドバイスをいかして、須佐さんは初めてインタビュー取材に挑戦しました。

<静岡文化芸術大3年 須佐寛太さん>
「実際に施設を運営されている方から見てサウナブームって実感されてますかね」

<OYUGIWA 浜松市野店 江口陽平支配人>
「特にね、最近若い子がお客さんすごく増えてまして、いわゆるZ世代と言われる人たちがすごく増えてます」

<静岡文化芸術大3年 須佐寛太さん>
「どういう所がサウナおススメだよっていうのを」

<OYUGIWA 浜松市野店 江口陽平支配人>
「精神的にまいっている時にサウナ室って“避難所”だと思っていまして」

<静岡文化芸術大3年 須佐寛太さん>
「刺さりますね」

< OYUGIWA 浜松市野店 江口陽平支配人>
「そこに避難所って書こうかなと思って。でも、それダメなんだって。地震が起きた時にみんなサウナ店に逃げ込むからやめようと思って。それくらい“心の避難所”と思っている」

サウナの魅力の他、緊急時の避難対応など防災対策をテーマにおよそ1時間インタビューが続きました。

<静岡文化芸術大3年 須佐寛太さん>
「初めて取材させてもらって思ったよりも気負いしなくていいかなって感じた。質問しながらその話の流れで新たな質問をしていくという難しさを感じた」

取材の2日後に行われたミーティングでは、取材の成果を報告しました。

<静岡文化芸術大3年 須佐寛太さん>
「“心の避難所”ってワードが強くて刺さって、こっちをメインにしたいなっていうのが生まれてしまって」

もともとは、サウナ施設の「防災対策」をメインテーマに考えていましたが、インタビューをしているうちに「サウナの魅力」へテーマが変わったというのです。

<静岡新聞 小笠原康晴さん>
「取材しているうちにテーマが変わっていくことはよくあること。こっちの方がニュースとして面白いと思えば、どんどん掘り下げる所を変えてもいいと思う」

<静岡新聞 日比野都麦記者>
「これも結構、切り口の問題だと思うんですけど、静岡新聞なんで静岡県でどれくらいサウナってブームになっているのか」

ベテラン記者と新人記者のアドバイスを受け、今回の取材で聞き足りなかった部分やテーマの方向性が定まってきました。

<静岡文化芸術大3年 須佐寛太さん>
「テーマを変えるなら、どう深堀りしていくかってことを考えないといけないなってことなんですけど、そこにも助言をいただけたので道筋はなんとなく見えてきた」

大学生と新聞社によるこの共同プロジェクトは、これからさらにテーマを絞り込み、取材が続きます。早ければ、春過ぎには静岡新聞に掲載される見込みです。