マイスター工房八千代×まねき食品で銀座店をオープン

藤原さんたちは自分たちの力を試したいと東京への進出を考えはじめた。その夢を後押ししたのが、兵庫・姫路駅で駅弁の製造販売を手がける「まねき食品」だった。店舗運営のノウハウがあるまねき食品はマイスター工房八千代と合同会社を設立。まねき食品の竹田典高社長自らが東京へ行き、物件を探した。
(まねき食品 竹田典高社長)
「ここが銀座シックスで、見つけた店舗がこちら、マイスター工房八千代・銀座です。ここしかないなと思いました、本当に」
かくして今年の1月12日。マイスター工房八千代銀座店がオープンした。

店長を務めるのはマイスター工房八千代の従業員で藤原施設長の次女・中川奈苗さん(48)。兵庫の多可町から東京へ転勤となった。
(マイスター工房八千代銀座店・店長 中川奈苗さん)
「うわぁ銀座!って。ここが新しい職場になるんかという感じですよね」
食材はすべて兵庫県多可町から送られてくる。米だけはこちらで炊いているが、作りはまったく同じだ。
多可町では1本800円だが、銀座の一等地では無理だ。パッケージに高級感を出し、価格は1200円とした。
(すでに常連の客)
「5回目です。最初は1本です。2本、3本、4本…今日は5本になりました」
兵庫県多可町で生まれたお母さんの味が銀座の新名物になりつつある。
(マイスター工房八千代銀座店・店長 中川奈苗さん)
「本日の『天船巻きずし』は完売しました。ありがとうございます」