2月に入り、すでに鼻や目がムズムズしている花粉症の人もいるかもしれません。専門医は、今年の宮城県内のスギ花粉は、「超大量飛散」の恐れがあるとしていて、対策の徹底を呼びかけています。

スギ花粉は去年の倍以上の「超大量飛散」か

星野誠気象予報士:「仙台市内のスギ林に来ています。枝の先が赤っぽくなっていて、花粉のシーズンが近づいていることを感じさせます」

スギ花粉の飛ぶ量は、前の年の夏の天候に左右され、特に6月から7月に晴れて暑い日が多いと、花芽が成長して多く飛ぶとされています。去年のこの時季の県内は暑さが厳しくなった日もあり、仙台の平均気温は平年より▼1.5度高く、日照時間は平年より▼13%多くなりました。

このため、東北医科薬科大学病院の太田伸男教授は、今年の県内のスギ花粉は「超大量飛散」になると予想しています。

東北医科薬科大学病院 太田伸男教授:「今年は宮城県の花粉は昨年の倍以上飛散することが予想されています。非常に大量飛散ということが予想されている状況です」

太田教授ら県内の耳鼻咽喉科医でつくる委員会は、2016年から仙台市内でスギ花粉の観測を行っていて、今年は、最も多かった5年前の2018年を上回り、去年の2倍以上の飛散になる恐れがあるとしています。