◆ツーブロック禁止は「ブラック校則」と認定

永野主税課長

福岡市教委中学校教育課・永野主税課長「広く誰でもどこの学校がどういった校則があるということを知って頂くために公開することに効果がある」

市教委は合理的な説明ができない校則の事例として次の5項目をあげています。

▽男女別の制服規定
▽アンダーウェアシャツの単色指定
▽男女別の頭髪規定
▽ツーブロック禁止
▽ポニーテール禁止

この5項目について市教委は今年度中に市内全ての中学校で見直しの手続きが完了すると発表しました。


◆校則問題に詳しい弁護士「本質が見えていない」

一方、眉毛や靴下などに関する規定は、各学校によって対応が分かれているということです。校則の問題に詳しい弁護士は、児童生徒の人権に配慮した見直しが必要だと指摘します。

福岡市の制服を考える会・後藤富和弁護士「見直しが進んでいるかどうかで言えば、少しずつ進んでいるとは思うんです。ただ本質が見えていないと感じます。つまり、今回の校則見直しもまず校則ありき。校則が有用であることを前提に行き過ぎた部分だけ見直そうとしています。いきすぎた部分をいくつかピックアップして『解消された!』と言っていますが、大事なのはそもそも子供たちにも人権があって自由なんだってところですね」

12年ぶりに改定された文部科学省の生徒指導提要では、校則の見直しに向け「児童生徒の参画」を促しています。充実した学校生活を送るために本当に必要なルールは何か、生徒たちが主体となって校則を見直す時機にきています。