迷子になっていた4歳の男の子を保護した愛媛県松山市の中学生3人に、警察から感謝状が贈られました。

1月30日の松山東署。少し緊張気味に並んでいるのは、松山西中等教育学校に通う山崎蒼さん、森松香名さん、それに谷口遼真さんの3人。小学校からの幼馴染です。

この日、渡部寿夫署長から感謝状が贈られました。

松山東警察署・渡部寿夫署長
「これからも困っている人を見かけたら、どうか助けてあげて下さい」

3人が感謝状を受け取った訳…。それは去年12月に遡ります。

記者「こちらの歩道をひとりで走っている男の子を見かけ、気になった3人は信号待ちのタイミングで声をかけたということです」

森松さん
「『1人?』『お母さんいる?』って聞いたら、男の子が『いない!今から探しに行く』って」
山崎さん
「時間帯的にも暗かったですし、危ないかなと思った」

午後6時頃に下校していた3人は、路上に1人でいた4歳の男の子を発見。

男の子は「母親は病院にいる」と話したことから、3人は不安にさせないよう手をつなぎながらその病院へ向かいました。

しかしそこに母親はおらず、山崎さんが病院の看護師に110番通報を依頼。

同じころ、男の子の母親も警察に連絡していて、男の子は無事家族のもとに帰ることができました。

山崎さん
「(母親は)すごく泣きながら焦って走ってきたんだろうなってことが分かるような」

谷口さん
「もし助けなかったらどうなってたのかなとか考えて…、助けられて良かったなと感じました」