王将戦とは?2日間のタイムスケジュールは?


2人が戦う王将戦は将棋の8大タイトル戦の一つ。藤井五冠は、王将を含む5つのタイトルを持っていて、この対局には王将戦の初防衛がかかっています。

また、同じタイトルを一定期間獲得した棋士は、引退後も名乗る権利を得ます。それを“永世称号”といい、挑戦者の羽生九段は永世七冠。


規定のある7つのタイトルすべてで永世称号を獲得した、まさに将棋界のレジェンドです。

街の人は…「将棋は9年やってます。羽生さんが100期目を取って、初めての3桁のタイトルホルダーになってほしいなと。」「藤井さんも羽生さんも勝負師の直感的な生き方がすごく好き」「2人とも立派な方なのでいい勝負になると思う」

王将戦は七番勝負で先に4勝した方がタイトルを獲得します。

第2局を終えて1勝1敗、今後を優位に進める上でも重要な第3局。


2日間にわたって行われる対局はそれぞれ9時に始まります。

持ち時間は一人8時間。途中、おやつタイムと毎回話題になるお昼の勝負めしをはさんで午後6時ごろ、封じ手をもって1日目を終えます。


封じ手とは、持ち時間の不公平をなくすため、その日、最後の一手を相手に知られないように紙に記入し封をすること。

「封じ手は4二玉」

翌日、封じ手をあけ、記入しておいた手を指すところから対局が再開されます。

今回は、この封じ手が勝負の分かれ道となりました。(後編に続く