▼「育休」についてSNSでは…。
「育休=休みじゃない。育児は24時間営業 365日休み無しですから」
「子育て中の合間に勉強?ほとんどのママ達は、寝不足になりながら育児を頑張ってるのに」

さらに東京都もこの育児休業というものを取りやすくするため、「育休」休みではなく、「育業」という愛称で読んでいきましょうという取り組みを行っています。

井上貴博キャスター:
やはり子育てと学び直しということがごっちゃになって、少しずれているのかなと個人的には感じています。学び直しは絶対重要です。スキルを上げていくことは重要。でもそれは子育てと分けて考えるべき。

田中ウルヴェ京スポーツ心理学者(博士):
大前提として言ってもらいたかったのはまず、人それぞれだっていうことをしっかり言って欲しかった。あともう一つは「子育て」ってそもそも男性だろうと女性だろうと、子供を授かることに決めたご家庭で「子育て」をするときはお父さんもお母さんも学べるんですよ。それこそ「子育て」こそリスキリング。「人を育てるってどれぐらい大変なこと」だとか「自分のコントロールできないことってこんなにあるんだ」っていう経験だったり。結果的に仕事に戻ったときにもキャリアにすごく役立つようなことがある。それは女性に限らない。

「スキルアップを育休中に」言語道断 子育ての課題は?

ホラン千秋キャスター:
リスキリングって単なる学び直しではなくて、やはり企業で仕事を続けるにあたって必要なスキルですので、自分の人生を豊かにするものに直結するものじゃない場合もあるわけです。

行政教育学がご専門の日本大学末富教授にお話を伺いました。

日本大学 文理学部 末冨 芳 教授
「『育休』はママ・パパの学びの時間ではなく、幸せに子育てをすることが目的の制度。育休でキャリア停滞を防ぐのは企業側の責任で「スキルアップを育休中に」などは言語道断。労働者個人の問題にすり替えてはいけない」

井上キャスター:
やはり子育て支援っていうとすぐ、ばらまこうってなりますけど、それだけじゃなくて例えば子供が多い世帯ほど、税金について免除しますよ。フランス方式って言われますけどフランスで取られているものをそういう抜本的にやっぱり変えていかないと。

田中ウルヴェ京さん:
例えば私は50代です。井上さんホランさんは30代。要するに年代によって自分たちが考える課題って違うわけじゃないですか。今の日本の中で、この子育てという問題に対してどのような課題があるのかっていう客観的な根拠を出していただかないと、議論のベースすらできない。そこをわかりやすく言っていただけないだろうかとよく感じる。本来の何の課題をどう解決してるのかっていうのが、まだ見えないんですよ。