■全豪オープンテニス 女子ダブルス決勝 青山・柴原 0ー2 クレイチコバ・シニアコバ(29日・メルボルン)

「全豪オープンテニス」は29日に女子ダブルス決勝が行われ、青山修子(35・近藤乳業)と柴原瑛菜(24・橋本総業ホールディングス)ペアが準優勝を果たした。日本人ペアでのグランドスラム初制覇はならなかった。

青山・柴原ペアにとってテニスの4大大会、グランドスラム初となる決勝の舞台、相手は初対戦となるバーボラ・クレイチコバ(27・チェコ)・カテリーナ・シニアコバ(26・チェコ)ペアで女子ダブルスで4大大会優勝は6回、同ペアでは“生涯ゴールデンスラム”(四大大会全制覇と五輪の金メダル)を成し遂げたペアとなった。

曇り模様で気温は22.5度と最高のコンディションの中、満面の笑顔で入場してきた青山・柴原ペア。第1セットは女子ダブルス世界ランク1位のペアと堂々と渡り合ったが日本ペアのミスが目立ち、セカンドサーブで奪ったポイントが38%となかなか流れに乗れず1ブレークダウンの4-6で落としてしまった。

第2セット、第1ゲームでは青山・柴原ペアの攻撃が読まれ、相手の前衛、シニアコバのボレーなどでポイントを奪われブレイクされた。それでも青山・柴原ペアは攻め続け、第4ゲームでは柴原が前衛で素早い反応を見せポイントを重ねブレークバックした。しかし、第7ゲーム、シニアコバのボレー、クレイチコバの正確なショットでブレークを許してしまった。第9ゲーム、最後は柴原のリターンがネットにかかり、4-6、3-6のセットカウント0-2で敗れた。それでも全豪オープン女子ダブルスでは日本人ペア初の準優勝となった。

表彰式のインタビューで青山は「全豪の決勝で戦えてうれしかった。支えてくれたスタッフ、家族にお礼を言いたい、また来年もここに戻ってきたい」と涙を見せた。柴原は「まるで夢のような2週間だった。私はいつも決勝に出ることを夢見ていたんです。(青山と)次の大会も一緒に頑張っていきたい、次回は優勝しましょうね、頑張り続けましょうね」とパートナーとのリベンジを誓った。