妊娠を中絶するための「飲み薬」について、厚生労働省の専門部会はきょう(27日)、国内で初めて承認することを認める意見をとりまとめました。さらに慎重に検討する必要があるため、改めて分科会で議論し、承認するかを正式に判断する予定です。
イギリスの製薬会社「ラインファーマ」が開発した「メフィーゴパック」は、妊娠の継続に必要なホルモンの働きを抑える「ミフェプリストン」と、子宮を収縮させる「ミソプロストール」と呼ばれる2種類の飲み薬です。
ラインファーマによりますと、これらの薬を組み合わせて飲むことで、妊娠の継続を止める働きがあるとされています。
この薬について、厚労省の専門部会はさきほど、一定の有効性や安全性などが確認されたため、国内で承認することを認める意見を取りまとめました。
その上で、さらに慎重に検討する必要があるとして、来月から1か月間、薬を承認するかどうかや管理の方法について、一般からの意見を募集したうえで、部会の上部組織である分科会を開き、承認するかどうかを正式に決める予定です。
対象となるのは、妊娠9週までの妊婦で、日本国内で行われた治験では93%が24時間以内に中絶に至ったということです。
当面の間は緊急時にも対応できるように医療機関で指定を受けた産婦人科医による確認のもとでの使用に限られる方針です。
早ければ今年の春にも正式に承認される可能性があり、その場合は国内で初めての飲む中絶薬となります。
注目の記事
忘年会「参加したい」若者4割の裏で…「行きたくない」50代の切実な理由 昭和を知る上司世代の“ハラスメント”恐怖

「風邪薬」をジュースやスポーツドリンクなどで飲んでも大丈夫? 子供にアイスを混ぜた薬をあげてもいいの?【薬剤師に確認してみた】

犯人は小6女児「妹が殺された」兄に手渡されたヤフーニュース…「この人たちには頼れない」【佐世保小6同級生殺害事件・前編】

新「映像」発見 80年の時を経てゾウの「エリー」が伝える戦争 “戦時猛獣処分” 絵本「ごめんねメリー」原画も展示 熊本【戦後80年つなぐ、つながる】

【独自】「この野郎」「見とけよ、貴様」北九州・中学生2人殺傷事件から1年 捜査1課長(当時)が初めて語った犯人への憎しみと執念の捜査【前編】

東日本大震災の2日前にM7.3の地震「その時に呼びかけていれば...」反省踏まえ運用スタート『北海道・三陸沖後発地震注意情報』 私たちは何をすべき?【災害担当記者が解説】









