院内ラジオで広がる輪

番組制作は教職員と学生有志のグループ18人で行っています。テーマ音楽なども全部自前です。この日、収録を担当していたのは企画調査課の柏崎優奈さん。チラシやSNSなどでの宣伝担当でもある柏崎さんは「入院生活のちょっとした時間に聞けるのですごい楽しみにしてますといった言葉をいただいたことはあって、それが励みになってます。いろいろな職種とか、学生さんとかと一緒に仕事できていて、一つのものを作り上げたときにやりがいを感じました」と話します。

病院内のラジオを作ろうと提案したのは、信岡祐彦特任教授です。新型コロナの流行もあり、医療や健康に関わる正確で有益な情報を発信する、そして癒しの時間を患者に届ける。それと共に、教員・職員にとっても自分の仕事を発信することが働きがいにつながると考えたんです。患者にとっても病院が身近になり信頼にもつながります。

「マリラジ」の提案者、信岡特任教授(聖マリアンナ医科大学提供)

YouTubeの配信ですが、動画ではなく、スタジオの様子の静止画と声だけ(ラジオ)です。信岡さんは「病院で患者さんが聞くとなった時に、例えば手術の後、ベッドで寝ている時に、非常に状況が良くなかったり、しんどかったり、だるかったり、眠かったりする状況で動画は見る気にならない人が多いと思います。耳から入ってくれば、音楽とか物語の朗読とか、聞いてもらえるんじゃないかって考えています」と話していました。

収録を行うスタジオは入院棟のラウンジスペースにある

イギリス発祥の「院内ラジオ」ですが、国内では愛知県の藤田医科大学病院で、7年前から「フジタイム」という番組を放送しています。聖マリアンナ医科大学病院の「マリラジ」は放送開始から9か月ほど。信岡さんによると、例えば通院する患者さんからは「病院のある地域の情報も」という希望も寄せられたりしていて、それも含め番組内容を充実させるため、チームで検討していきたいということでした。

(TBSラジオ「人権TODAY」担当:崎山敏也記者)