広島弁のかわいさと猛特訓した楽器演奏

本作で広瀬さんが演じたのは、末期の乳がんを患い、余命1年を宣告され、故郷の瀬戸内海の島に戻ってきた音楽教師の踊場京香。祖母の営むカフェを手伝いながら、母校の合唱部の指導をすることになり、そこで木戸さんが演じる不思議な高校生・志津川沖晴(木戸大聖)と出会う。

ーー今回の舞台が瀬戸内で、広瀬さんは広島弁のようなセリフもありました。苦労されたことはありましたか?

広瀬アリスさん
「送られてきた音声をしっかり聞いて演じる、という感じでした。これまで方言役をいっぱいやってきたので、そこは割と慣れていましたね。『〜じゃけえ』と語尾がなまる感じがすごくかわいいなという印象です。ただ、アウトプットの速さが異常なので、作品が終わったら次の作品に向けてしまって、今はセリフを言ってみてと言われても言えないくらいです(笑)。『〜じゃけえ』は、おばあちゃんがよく言ってたセリフだったのでイメージはありましたし、お芝居中よりも聞いている側の方が覚えますね。」

ーーお2人が楽器を演奏するシーンも印象的でした。木戸さんはギターを元々やっておられたのですか?

木戸大聖さん
「やったことがなくて。今回の作品で歌とギターを教えてくださる先生のもとで、基本的に1日2時間から3時間、クランクインまで練習してました。最後に歌った「生きる」という曲は、絶対にギター初心者が最初にやる曲のテンポ感ではないくらい、コードとテンポが難しかったので大変でしたね。」

ーー広瀬さんは鍵盤を弾かれるシーンがありました。

広瀬アリスさん
「私もピアノを弾くことは人生の中でなかったので、初めてで。木戸くんと同様、クランクインまでにずっと練習を重ねて、クランクインした後も稽古をずっとやっていました。その時は弾けるようになりましたけど、方言と一緒で、アウトプットが早いのでもう弾けないです(笑)。」

ーーそういった演奏シーン、監督見られていかがでしたか?

矢崎仁司監督
「やっぱり素晴らしいなと思って、『ああ、弾けるじゃん』と思って見てました(笑)」

©2026 額賀澪/双葉社「沖晴くんの涙を殺して」製作委員会