2月5日に投開票される北九州市長選挙。「子育てしやすい街」を売りにしている北九州市ですが、ファミリー層の流出には歯止めがかかっていないのが現状です。4人の候補者たちは、子育て支援についてどう考えているのでしょうか。
◆11年連続で1位

北橋市長「子育て支援では日本一という評価」
NPO法人が毎年発表するランキングで、11年連続で「子育てのしやすい街」1位に輝く北九州市。24時間365日対応の小児救急医療機関が4か所あるほか、リスクの高い出産に対応できる基幹病院も4か所あります。また、保育園の年度当初の待機児童数は12年連続でゼロとなっています。
◆一方でファミリー層の人口流出

保育の現場で話を聞くと、子育て世帯だけではなく、保育士へのサポートも手厚いといいます。
れんげの花保育園 黒田玲子副園長「保育士への住居費の手当や2年目、3年目の保育士に支援金を渡すとか、すごく力を入れてくださっているのは実感している」
こうした声がある一方で、ファミリー層の人口流出には歯止めがかかりません。年齢別の人口移動の状況を見ると、20歳から34歳まで転出が転入を大きく上回っています。

◆対照的な兵庫県明石市

同じ「子育てしやすい街」をアピールしながら、北九州市とは対照的なのが兵庫県明石市です。人口は約30万人と北九州市の3分の1ですが10年連続で増加していて、特に子育て世帯の転入が目立っています。目玉の政策が、子育てに関わる「5つの無料化」です。明石市は、子供の医療費を18歳まで無料にしています。
◆北九州市民の声は
北九州市では、去年1月に中学生までだった助成対象を18歳まで拡大しました。ただ、通院については上限があるものの3歳から自己負担が発生します。また、北九州市では月5400円かかる中学校の給食費も明石市は無料です。

明石市の支援策について北九州市民は・・・

保護者「18歳まで医療費無料が一番大きい。病気とけがは子供にとってつきものなので、いざという時にお金の心配をしなくていいのは大きい」「第2子以降、保育料無料とかいいですよね。2人目を作ろうかなってなると思う」













