国の特別天然記念物「オオサンショウウオ」を保護し、飼育・展示する島根県邑南町の瑞穂ハンザケ自然館で、この施設で生まれ育った12歳の個体が初めて産卵をしました。ハンザケ自然館での産卵は、6年ぶりのことです。

およそ400個の卵を産んだのは、12歳のメス「マル」で、ペアのオス「ダイズ」が、尾っぽで水を攪拌しながら、卵に酸素が満遍なく行き渡るよう一生懸命子育てしています。

瑞穂ハンザケ自然館では、6年ぶりの産卵成功で、この施設で生まれ育った個体同士による産卵は初めてということです。

2018年、完全屋内水槽で国内初となるオオサンショウウオの産卵に成功した瑞穂ハンザケ自然館は、2020年まで連続で産卵に成功していましたが、その後は途絶えていました。

瑞穂ハンザケ自然館学芸員 田口勇輝さん「正直うれしいですね。6年というのはけっこう長くて、一回止まってしまうと再開というのは、なかなか難しいところはあるんですけど、今回なんとか産卵に繋がって良かったなと思います。」

今回は、屋外の自然環境とつながった半屋内水槽での産卵で、新しく井戸を掘ったことや大型冷却器を設置するなど、飼育環境を整えたことが、産卵成功の要因と見られています。

オオサンショウウオは、卵の受精率が低く、ふ化するまでに40~50日位かかるということですが、ハンザケ自然館では、赤ちゃんが誕生するよう見守っています。