記録的な寒波の影響で、石川県内は水道管の凍結や破裂が相次ぎ、かほく市や輪島市など少なくとも6つの市町でおよそ1万世帯が断水しています。自治体が給水所を設け対応に当たっていますが、復旧のめどは立っていません。
給水所に市民殺到 「水もらえないかも」
およそ5300世帯で断水が続くかほく市では、26日夜、市内の健康福祉センターに給水所が開設されました。しかし27日朝、多くの市民が殺到し、用意された給水袋がすべて無くなりました。
訪れた女性は「水をもらうのを待っているが、子ども3人を親に見てもらっていて、もう帰らないといけない。もらえないかも」と話していました。

その後、100袋ほどの水が積まれたトラックが到着し、さっそく市民に配られていました。
「トイレも風呂もダメ」ラーメン店も営業できず
かほく市外日角の表信行さんの自宅では、朝起きると、水が全く出なくなっていたといいます。表さんは「トイレもダメお風呂も入れない。みんなダメ。水がなかったら人間は生活できない」と話します。

断水の影響は飲食店にも広がっています。市内のラーメン店では、営業開始の時間になっても支度中の看板が掲げられていました。

横濱家系らーめん元気家かほく店の横川晃二店長は「水がないと、スープも作れないし、お手洗いも使えない、洗い物もできない。なかなか厳しい状況」と漏らします。
店は午後まで仕込みを続けていましたが、27日の営業を断念し、28日以降も再開できるか見通しが立っていません。