紅麹問題で揺れた小林製薬。3年ぶりに全社員参加の商品開発が再開しました。

8月、大阪市にある小林製薬の本社ビルの一室で行われた「全社員アイデア大会」。小林製薬の社員約3000人が複数のチームに分かれて一人一つ以上のアイデアを出し合い、新商品の開発につなげます。

(小林製薬 豊田賀一社長)「なんとかしたいということやね。なるほど、そのニーズはあるよね」
(社員)「気持ちはわかるのだけれど、確かになかなかどうやるのだろうな」

提案されたアイデアは何度も選考を重ね、最終的に役員らが商品開発を決定します。

9月24日に発売された新商品「寝るときデコルテカイロ」は、2023年のアイデア大会で女性社員が提案したものでした。眠るとき布団で覆いきれない首元や肩まわりを心地よい温度で温めるといいます。

2014年に始まったアイデア大会。当初は毎年行われていましたが、小林製薬が製造・販売した紅麹サプリをめぐる健康被害の補償対応などに集中するため、2024年からアイデア大会を休止していました。

いまだ紅麹問題の対応は続きますが、利用者の視点にたって困りごとを解決するため、3年ぶりに再開しました。

(社員)「夏ですと、水風船で遊んだりしません?お子さんいると。1回ずつ(水入れるの)面倒くさくないですか?」

この社員は水を一気に入れられる「水風船」から着想を得て「歯磨き」のアイデアを提案します。

(社員)「歯磨きも一緒だなと思ってですね、1本ずつ丁寧に磨くの面倒くさいなぁと」
(小林製薬 豊田賀一社長)「時短を訴求しているのではないだよね?これは。ボーッとやっていてもちゃんと磨けているよという話だよね」

社長を前に社員の提案にも力が入ります。

(小林製薬 豊田賀一社長)「小林製薬のDNAの1つが、全社員が新製品のアイデアを考えて、それを提案していく。それが強い文化だと思っていまして、これを絶やすことなくこれからも続けていきたい」

製薬会社としての「原点」を再確認する日々が続いています。