動くのは、お店か、人か

売り手がお客さんのもとへ通う商いは、新しいものではありません。江戸の棒手振りから戦後の生協の共同購入まで、途切れたことがない商売の形です。むしろ、車で遠くの大きなお店へ買いに行く暮らしのほうが、乗用車の保有台数が1970年の878万台から1990年の3,492万台へ4倍になった、ここ50年ほどの新しい形でした。

いま、お店が人のところへ行く時代が、形を変えて戻ってきています。昔の行商と違うのは、移動そのものが産業になり、その費用が1件あたり、1回あたりの数字で見えるようになったことです。その値段を決めているのは、動く人の専門性でも商品の値段でもなく、「一回止まって、いくら売れるか」なのだと思います。

<コムギコ:資本主義をハックしろ!!>
毎日ニュースを100本を読むビジネス系VTuberのリサーチャーであるコムギ(comugi)が、日々の経済にまつわるニュースを解説するビデオポッドキャスト。本記事は2026年9月15日配信『休日に外出しない人が4割:なぜ「環境を変える」とうまくいくのか?』から抜粋してまとめたものです。