“未知の空間”壁の向こう側に「典型的な王の墓の構造」か

この仮説を唱えた調査団メンバーは、壁に入った直線のひびに着目。

エジプト考古学者 ニコラス・リーブス氏
「興味深いのは、カビの生え具合です。私が人工の壁だと考えている方にカビが多いのです」

ひびを境に、向かって右側は左側よりもカビが多いことから、右側の壁の奥には空間があり、湿気でカビが増殖したと推測したのです。

こうした仮説をもとに、2023年から、エジプト、イギリス、日本による調査団が総合的な科学調査を行い、慎重にデータの解析を続けてきました。

鍵となったのは、わずかな重力の変化から地中の構造を調べるマイクログラビティ調査。物理探査の専門家、ジョージ・バラード氏が解析した結果、壁の向こうに通路と、複数の部屋が並ぶ構造が広がっている可能性があることがわかったのです。

奥に行くにつれて深さが増す造りは、典型的な王の墓の構造になっています。

では、王の墓だとすれば、そこに眠るのは誰なのか?