「ハッピーターン」が目指したのは“これまでにない新しいお煎餅”
続いては、今年発売50周年を迎える亀田製菓の「ハッピーターン」。同じく60周年を迎える自社の「柿の種」とコラボし、大きな話題を呼びました。
開発の背景について、亀田製菓の広報担当者は「当時、これまでなかった新しいお煎餅を作ろうと開発が始まった。お煎餅といえば醤油味の硬いものが主流だった時代に、女性や子どもにも楽しんでもらえるものを目指した」と語ります。
手を汚さない個包装と“魔法の粉”
ハッピーターンが愛される理由の一つは、”変わらない包装”です。街の人からは「クルッと開けてパクッと食べられる」という声が聞かれるように、個包装には開けやすさと、開けた時に手を汚さないようにする工夫が施されています。また、一見お煎餅に見えない楕円の形状は、丸い形のものより口に含みやすくするための工夫です。
そして、愛されるもう一つの理由は、あまじょっぱい味が特徴の”魔法の粉”です。
洋風の味わいを目指したことが、特徴的な味付けに繋がったといいます。
しかし、人気に火が付くまでには長い道のりがありました。発売から29年間、売り上げはなかなか伸びませんでしたが、転機が訪れたのは2005年。インターネット上でハッピーターンの粉が話題になったのです。
「魔法の粉だ!」「粉だけ売ってくれないかな」。こうした声は、亀田製菓の想定をはるかに超えるものでした。
この反響を受け、亀田製菓はあの粉に「ハッピーパウダー」と命名。パッケージも粉を前面に打ち出したデザインにリニューアルしました。さらに、お煎餅の生地の表面に「パウダーポケット」と呼ばれる溝をつける工夫を施し、ハッピーパウダーがより多く付着するように改良。
この戦略が見事に的中し、売り上げは急拡大。去年はついに出荷金額100億円を突破しました。
周年を迎えたロングセラー商品たち。変わらない魅力を守りつつ、時代のニーズに合わせて進化し続けることで、今後も幅広い世代に愛され続けていきそうです。














