道具の弁償で現金天引き…退職も許されず東京へ失踪

そんなXさんの希望は、京極町の農場で打ち砕かれた。

Xさんが働いていた農場(北海道京極町)▶【この記事を画像で詳しく見る】

Xさんが録音した音声
「お前呼ぶのに金かかってるんだからな、この野郎。返せよ、それ給料で先に。ミャンマーに帰すからな、在留カードとパスポート持ってこい。お前の申請取り消すから」

Xさんを苦しめたのは、暴力だけではなかった。

農場で働く外国人が録音
「次、誰だ13番だな」

【この記事を画像で詳しく見る】

13番とはXさんのことだ。7月の給料から、現金を天引きされたときの音声だ。

農場で働く外国人が録音
「4万5千円か」
Xさん
「4万円…」

農業法人で働く外国人が撮影▶【この記事を画像で詳しく見る】

木材を切る作業でチェーンソーが故障すると、「お前が壊した」などと言って最終的に4万円弁償させられたという。給与明細には控除として記されていなかった。

度重なる暴力や暴言に耐え兼ね、Xさんは7月、退職を申し出た。

しかし、農場を取り仕切る親子は許さなかったという。

Xさんが働いていた農場(北海道京極町)▶【この記事を画像で詳しく見る】

Xさんが録音した音声
「何よ」
Xさん
「タイショク…」
Xさんが録音した音声
「できもしない奴が何言ってんのよ。黙ってやれ、わかったか」
「何がわかんないのよ。ほら、こっち見ろ、黙って仕事やれ。まともに一つもできないくせに偉そうなことばっか言ってんじゃねーよ」

【この記事を画像で詳しく見る】

もうここにはいられない…Xさんはバスや列車を乗り継ぎ東京へ逃げた。