AIが上司?全員横並び?企業の新たな取り組み

管理職の負担軽減を目的として、AIを活用している企業があります。

不動産関連の仕事を取り扱う「フージャーズコーポレーション」では、全国各地に散らばる部下の管理を効率的に行うため、2025年から『AI上司(HR Operator)』を導入しています。
部下一人ごとに、1週間分の報告書やメールなどをAIが分析。働きぶりをレポート1枚にまとめるだけでなく、仕事への評価やどんなアドバイスをすればいいのかまで提案してくれます。
さらに、『AI上司』は過去のデータをインプットすることで部下の商談のシミュレーション相手もしてくれるので、月10回の面談トレーニングを半分くらいまで削減できるといいます。

フージャーズコーポレーション 事業開発部 井上晃嘉課長
「新人の営業マンでも、実際にお客様がいらっしゃったときに適切な回答が一番最初から出せるようにしています。」

対応の評価や改善点をAIがまとめ、上司に報告。上司はその情報をもとに、部下にアドバイスを行います。

『AI上司』の導入について、来年には部下を任される立場になるという入社2年目の雪江陽平さんは、「上司を見ていると、1人のリーダーに対して3人4人と後輩がつく場合があるので、他物件の管理が行き届かなくなってしまうという不安があったので、そこの不安が少し軽減されました」と話しています。

さらに、管理職制度自体を廃止している企業もあります。
ソフトウェア開発などを行う株式会社「Colorkrew」では、「部」「課」を廃止。
社員全員を横並びにし、プロジェクトリーダーに誰でもなれる仕組みをとっています。
リーダーの鈴木統稀さんは、「特定の人に権限を集中させるのではなく、組織全体でリーダーシップを発揮できるような仕組みづくりができている」と話しています。

また、医療機器メーカー「テルモ」では、20代でも希望すれば管理職になれる新制度を設けました。
従来、5段階ある非管理職の等級を各1~3年、計14年程度かけて管理職に昇給することを原則としていましたが、入社年・年齢を問わず管理職に応募できるようになっています。

人事部の和地恵チームマネージャーは、
「管理職になることをゴールにするのではなく、1人1人が自分の強みや志に合ったキャリアを選べるのが大切」だとしています。

(ひるおび 2026年9月11日放送より)