見知らぬ国での初めての出産 23歳妊婦を支える医療通訳

インド人家庭を訪問する稲岡さんの様子
各家庭を訪問する稲岡さん ▶画像ギャラリーで見る

2025年、浦河町は「外国人サポートセンター」を設置。稲岡さんも町の依頼を受け、毎週10軒ほどの家庭を訪問します。

稲岡千春さん
「ふたりとも日赤病院で」
「おばあちゃん、っていうのは私です」

お腹にいた時から知っている、インド人の子どもたちも増えました。

浦河赤十字病院の外観

町で唯一、お産ができる「浦河赤十字病院」です。

インド人のパルウィーン・シャージアさん(23)は、妊娠36週目。はじめての出産です。妊婦健診にも、稲岡さんが通訳として付き添います。

ヒンディー語で書かれた母子手帳

母子手帳もヒンディー語です。町は2020年から発行をはじめました。

翻訳アプリを使う看護師
「もし破水した時は、抗生物質の点滴を使います」

問診は翻訳アプリを使って、進めていきます。

稲岡さんが書き進めるのは、「RSワクチン」接種の同意書です。

同意書を代筆する稲岡さん

日本語で書かれた説明を翻訳し、丁寧に確認を取って代筆します。

見知らぬ国での出産に不安は尽きません。

医師の診察を受けるパルウィーン・シャージアさん

医師
「ご質問とかありますか」

パルウィーン・シャージアさん
「(ヒンディー語)ない」

稲岡千春さん
「ありません」

医師
「貧血があるので」

少しでも不安を減らそうと、支援が続けられます。

妊婦への支援について語る稲岡さん

稲岡千春さん
「浦河町に来て安心してママになれるという環境があったらいいかなと思っています」