「民兵部隊の建設」掲げる習政権 漁船団の動員訓練か
Q.昨今、中国の漁船団に注目が集まっています。海上民兵が含まれるとの指摘や海上民兵が東シナ海で大規模訓練を行っているとの指摘があります。
増田雅之 中国研究室長
態勢を整備しているのだと思います。漁船は中国版GPS=北斗を積んでいます。平時と有事では動員に際する指揮命令系統が異なりますが、北斗システムによって動員をかけることができるか確認しているのだと思います。日本に対して様々なエスカレーションの可能性を想起させ日本の更なる一歩を止めたいという政治的なシグナルが含まれていると考えています。
Q.中国で海上民兵(漁船団)とはどのような位置づけなのでしょうか?
増田雅之 中国研究室長
習近平政権は「民兵部隊建設」というキーワードをかなり強く打ち出してきました。南シナ海では海上民兵による法執行活動への支援など「軍・警・民」の連携が進んでいます。基本的には海上民兵を含む漁船団を前線に置いて、その後ろに法執行機関である海警局が控え、一番後ろに軍隊が鎮座しています。こうした3層構造は南シナ海でよくみられるパターンです。東シナ海でも出現する可能性があります。
ただ、南シナ海と比べ東シナ海では米軍の強いプレッシャーが存在しています。日米同盟の協力関係はトランプ政権になっても維持されているので、中国が東シナ海でどこまでグレーゾーンの戦術を強めていくのか、確固たる判断はできていないと思います。














