長引く雨で、静岡県内各地で土砂災害の警戒が続く中、伊東市では、県が市内にある不適切盛り土の撤去を進める行政代執行に着手しました。

<青島悠記者>
「伊東市富戸です。これから県による不適切盛り土の行政代執が行われます」

伊東市富戸の不適切盛り土は、2005年ごろから違法に盛られたもので、5500平方メートルほどの土地に▼1万5000立方メートル、▼高さ30メートルから35メートルの土砂が積まれています。

盛り土のある土地の下流側には伊豆急行線が通っているほか、民家も点在していて、専門家からは将来的に大規模な崩落につながる危険性が否定できないと指摘されていました。

<県盛土対策課 職員>
「宅地造成及び特定盛土等規制法に基づき行政代執行を開始します」

県はこれまでに土地所有者に対して盛り土の是正指導を続けてきましたが、2022年に所有者が亡くなり、状況の改善が見込めないことから、行政代執行に踏み切りました。

5年前に発生した熱海の土石流災害を教訓に施行された盛土規制法に基づく行政代執行が行われるのは、県内では初めてです。

<県盛土対策課 岡村修幾課長>
「盛土規制法によって行政代執行ができるということで、下流に住んでいる伊東市民の皆様や伊豆急行を使う県民の皆さまに対して、安心を届けられるのではないか」

県は今後、土砂の撤去や斜面の法面を保護する工事を進めていき、2028年2月までに完了する予定です。