◆特許「収穫ハンド」

試作機1号がこちらです。
稲員重典社長「もう見ての通り、すごく単純な構造で無駄なものは何もない」

国や自治体の補助金や助成金を活用しながら、研究を重ねたこちらのロボット。一見、簡単な作りのように見えますが、「収穫ハンド」という特許を取得しています。
稲員重典社長「いちごの自動収穫で実現できてなかった問題が、茎が長く残ってしまって収穫した後に別のきれいないちごを痛めてしまうと、そこを弊社の特許技術で茎を1回上の方で切断しておさめるところまで持ってきたら、下の刃でプチっと切る。2段ばさみになります」
◆企業や生産者が見学に

この日は、「ロボつみ」の試験農場にいちご栽培の施設メーカーと生産者が見学に訪れました。AIでいちごの色づきを判別し、食べ頃のいちごをひとつひとつ丁寧に収穫していきます。現在、摘み取る時間は、1個あたり約30秒ですが、将来的は10秒を目指しています。

玄農舎 中村和秀さん「農業というのは、体を使う部分が一番負担になるとこやけんですね。その辺が軽減されると非常に体が楽で、栽培面積も広げていけるんじゃないかなという風に思います」

アグリス 栗山偉之さん「初代から見ているんですけど、スムーズに動き始めたなというのが第一印象です。いちごを手で摘むときは手がどうしても当たるんですね。こういう形で当たります。今、ロボットを見ると、ここに細い金属が当たっただけで切ってつまんで取っていますので、これも品質を保つ上ではメリットかなと思います」