農業の人手不足を補う取り組みです。いちごの収穫にロボット技術を取り入れ、生産者の負担を減らすとともに収穫量アップにつなげてもらおうと、福岡県久留米市の企業が農業ロボットを開発中です。


◆いちご摘み取る「ロボつみ」

RKB川内信江「ロボットのアームがぐっと伸びてきて、いちごをきれいに収穫しました。トレーに入ります。ロボットが収穫したいちごなんですが、すごくきれいに摘み取られていますよ。傷一つついていません」

赤く色づいたいちごを器用に摘み取るロボット。その名も「ロボつみ」です。このロボットの開発を手がけているのは、久留米市のベンチャー企業「アイナックシステム」です。

アイナックシステム 稲員重典社長「これは、農業のハウスの中で自動的に水を作物にかけたり、液肥といわれる肥料を好きな時にかけたりする潅水コントローラーというものになります。ハウスの1番は3分間水をあげます。液肥を1分間入れて、残り2分間は水だけをあげるという設定をここに入れました」


◆開発理由は、幼少期の実体験

社長の稲員重典さんです。実家がいちご農家である稲員さんがロボットの開発に至ったのには、幼いころの実体験があります。

アイナックシステム 稲員重典社長「休みの日もどこか遠出することもなく、どこかに出かけたとしても水やりの時間に帰って来ないといけない。ハウスを閉める時間には、必ず誰かが家にいないといけない。常に畑から離れることができないという実情を体験していましたので、少しずつでも自動化できればという思いがありました」