黒板がない理由「目的は学校に来ることじゃない」

この教室には黒板がありません。

香椎第1中学校 ステップルーム担当 松田理恵 教諭
「ここはステップアップする場所、引きこもり傾向のお子さんや、行き渋りがあるお子さんはちょっとエネルギーがついたらここで学習。オンラインで学級とつながる。場所はここだけれど気持ちは学級」

香椎第1中学校で現在利用している生徒はおよそ20人。

部屋の壁には生徒たちが書いた目標がずらりと並んでいます。

香椎第1中学校 ステップルーム担当 松田理恵 教諭
「学校にくることが目的じゃなくて自立することが目的だと思っています、困った時にどうしたらいい?ってSOSを出せる力をここでつけてもらって、結果としてクラス行っても大丈夫って思えるようになる場所になればいいいなと思います」

「学校に行きたくない」と言われたら大人にできること

では、子供から「学校に行きたくない」と打ち明けられた時、周りの大人はどのように対応すればよいのでしょうか。

九州大学病院 子どものこころの診療部 山根謙一 副部長
「『学校に行きたくない』とか『休みたい』と言うときに考えるのは子供はかなり困っているんだなと捉えます。子供がつらいとかしんどいとか話したときは『話してくれてありがとう』とかそばにいてくれることが安心感につながるので『一緒に考えよう』とかそういう声かけが必要となります」

夏休み明けは生活リズムを元に戻すため、身体的にも精神的にも大きな負担がかかる時期。

子供も大人もまずは「安心して過ごす」ことが最も大切です。

九州大学病院 子どものこころの診療部 山根謙一 副部長
「(子供は)安心するために相談する、あるいは人とつながる。親御さんも困っているお子さんの対応で大変になると思うので、親御さんが安心できる方とつながっていく相談しやすい方とつながっていくといいなと思います」

居場所のかたちはひとつではありません。

子供たちが自分のペースで、自分らしくいられる場所が広がっています。