去年6月、岡山県倉敷市の自宅で息子を刺身包丁で刺し、殺害しようとした罪に問われている男の裁判員裁判です。初公判で男は起訴内容を認めました。

殺人未遂の罪に問われているのは、倉敷市の元廃品回収業の男(56)です。

起訴状によりますと、男は去年6月、倉敷市の自宅で息子の胸や背中などを包丁で刺し、殺害しようとした罪に問われています。

岡山地方裁判所で開かれた初公判で男は、三澤節史裁判長から起訴内容に間違いないか問われ、「ないと思います」と認めました。

検察は冒頭陳述で、男は、妻への束縛が強く、それに耐えられず家でした妻の行動と、息子に老後の面倒は見ないと断り続けられたことに対し、怒り・絶望感が高まった。「自分は被害者である」「将来は絶望的だ」との偏った認識をいだき、妻の家出を手伝った息子を殺害しようとしたなどと指摘。

一方、弁護側は、「被告は事件の後、自ら110通報して自首していること、深く反省していて償おうとしている」などとして情状酌量を求めました。

きょう(8日)は証人尋問も行われ、殺害されそうになった息子が証言台に立ちました。

息子は、寝ていたがふと目がさめ、起きると父親が刃物を持って立っているのに気が付き、逃げようとしたところ背中に刺されたような重い衝撃を受けた。逃げられない状況で、「やめて、許して」などと命乞いしたが、父親に、「絶対許さん」「お前が全部悪い」などと言われたといいます。

息子は、父親の処罰について、
「もう二度と関わりたくない」
「父親と思っていない」
「最大限の厳罰を受けてほしい」
などと裁判長に伝えました。

裁判は、あさって(10日)関係者への証人尋問が行われる予定です。