去年あたりから「3年ぶりに祭りが復活」という話題が増えました。そんな中、苦境に立たされている祭りがあります。
男性「獲ったよ。あげようか?」

男児「上はめっちゃ温かい」
--中に入ってみてどうだった?
男児「楽しかった。ちょっと怖かったけど」

3年前の映像です。激しく揉みあう勇壮果敢な男衆。小学生からお年寄りまでの約150人です。

一年間の厄除けやご利益を得ようと我こそはと前へ進み、ワラでできた的を奪い合います。

この裸祭りは、熊本県長洲町で860年以上の歴史を誇る「的ばかい」町外からも見物人が集まり、町は一気に活気づきます。

四王子神社 松田 匡司 宮司「(昔は)新成人が多く参加していた。成人の日が終わったらそのまんま締め込みして参加して。そこを通って一人前の男・長洲町民という形で認められるという部分もあった」

こう話すのは、的ばかいが行われる四王子神社の宮司、松田さんです。
神社にはワラでできた大きな的が…
松田 宮司「これはレプリカですけれども、的を見たことがないっていう人が結構いらっしゃって、的ばかいの的はこんな物ですよって1つは置いておこうと」

的をめがけてもみ合う様子は、今も昔も祭りのハイライト。ですが、実はこの大きな的こそが地域と人をつなぐかけがえのないものとなっています













